人は誰でも体の中には骨が存在します。
骨がないと人は動いたり、生きていくこと自体ができません。
では僕たちの体の中にある骨はどういった役割をしているのでしょうか?
今回は骨の役割と骨の病気骨粗しょう症について話していきます。
骨の役割
- 体を支える
- 運動をするときの支点となる
- 内臓・脳などの臓器を守る
- 血液を作る
- カルシウム(Ca)を貯蔵をする
体を支える
骨は成人の時には206個あり、その206個の骨(新生児の時は約350個)で人の体を支えています。
骨が体の中心にあることで人は体を支えることができ、骨がないと体を支えることができず、歩行すらできない生物となってしまうことでしょう。
想像してみてください。
人に骨がなく支えがない人間を。
多分うねうねすることしかできない人間を想像できませんか?笑
それだけ人間の形を保つうえでも、骨は人の体を支えるために必要不可欠な存在になります。
運動をするときの支点となる
人は筋肉だけでも動くことができず、筋肉が骨を動かすことでやっと動くことができます。
そのため筋肉だけでも、骨だけでも人は動くことができないので骨と筋肉があることでようやく人らしい動きをすることができます。
内臓・脳などの臓器を守る
骨は固く、ある程度の衝撃を受けても壊れることがないため、大事な部分を守る役割もあります。
内臓や脳は人にとって生きるために必要な働きをしているため、内臓や脳が損傷すれば命を落とす危険性も高くなります。
そのため骨はその臓器・脳を守る役割もあります。
血液を作る
骨の中心部には血液(赤血球・白血球・血小板)を作る骨髄と言われる部分があります。
骨髄でつくられた血液はやがて心臓によって全身に流され、臓器・筋肉に酸素を運んでいきます。
※酸素を運ぶのは赤血球の役割
カルシウムの貯蔵
よくカルシウムは骨に良いといわれていますが、骨はカルシウムとリンでできています。
体内のカルシウムの99%は骨にあり、残りの1パーセントは血液・筋肉内にあります。
骨から血液にカルシウムを流すことでバランスを保っています。
骨粗しょう症
皆さんは骨粗しょう症という病気をご存じでしょうか?
骨粗しょう症とは高齢になるにつれて古い骨を血液に溶かして新しい骨を形成する骨代謝のバランスがうまくいかず、骨がもろくなってしまうために起こる病気のことです。
骨粗しょう症は転倒したり、どこかにぶつけたりするだけで骨が折れてしまったりするため、注意が必要です。
特に骨粗しょう症で骨折しやすいのは、背骨(腰椎)、股関節(大腿骨頚部骨折)、手首(橈骨)の骨折です。大体が転倒したときにしりもちをついたり、手をついたりしたときに起こります。
人の骨の強さは20代前後がピークで強くなりその後は徐々に落ちていきます。
特に女性の方は閉経すると女性は女性ホルモンの分泌が低下します。女性ホルモンは骨を作る際にそれを促したり、古い骨を新しくすることを手助けする機能があります。閉経後の女性は女性ホルモンの分泌が低下して、骨がもろくなるため、高齢の女性は骨粗しょう症になりやすいということです。
骨粗しょう症にならないために骨を強くする
では骨粗しょう症にならないために骨を強くするにはどうしたらよいでしょうか?
それは外に出てできる限り日光を浴びましょう!
これだけいうとそれだけ?と思うかもしれませんが、人は日光を浴びると体の中で骨を強くするために必要なビタミンDを作ります。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けたり、尿に含まれるカルシウムを再吸収したり、骨の形成を助けたりする効果があり、それにより骨を強くしてくれます。
また骨は地面からの衝撃などでも強くなるため、日光を浴びながらお散歩してみるのは骨にとってかなり良いことです。
骨を強くするために天気の良い日にお散歩はいかがでしょうか?
まとめ
- 骨には役割があり、体を支える、運動の支点となる、内臓・脳を守る、血液を作る、カルシウムを貯蔵するといった5つの役割がある
- 骨の強さは20代をピークに徐々に弱くなる
- 高齢になると骨がもろくなる病気骨粗しょう症になりやすい
- 特に女性の場合閉経すると女性ホルモンの分泌が低下するため骨粗しょう症になりやすい
- 骨粗しょう症にならないためには骨を強くする必要がある
- 骨を強くするには日光を浴びながらの散歩が効果的
高齢時の骨折はその後寝たきりになりやすかったりするため、そうならないための予防が必要です。
若い時から適度な運動・栄養バランスの整った食事を心がけて、健康的な生活を送れるようにしましょう!
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